肘の痛み

こんな症状ありませんか？

主な疾患と原因

上腕骨外側上顆炎（テニス肘）

掌を上に向けたとき、親指側の肘の外側に痛みが出る疾患で、腱が骨に付着する部分に炎症が起こり、痛みが生じます。

日常的に手を使う作業やテニス・家事動作などでも発症することがあるため、「テニス肘」とも呼ばれます。

上腕骨内側上顆炎（ゴルフ肘）

掌を上に向けたとき、小指側の肘の内側に痛みが出る疾患です。
外側上顆炎と同様、腱の付着部に炎症が起こることで痛みが現れます。

「ゴルフ肘」として知られ、スポーツや手を使う反復動作で起こりやすい傾向があります。

野球肘

ボールの投げすぎなどにより、肘の靭帯が繰り返し引っ張られることで生じます。
場合によっては、肘の骨の一部が壊死したり、遊離骨片がみられることもあるので早めに受診をしましょう。

X線（レントゲン）検査でその兆候が確認された場合は、投球制限などの治療が必要です。

肘内障

子供に多く見られる疾患で、関節や靭帯が柔らかいため、ふとした拍子に肘の亜脱臼を起こすことがあります。
典型的には、不意に子供の手を引っ張ったあとから、肘を痛がって動かさなくなるケースです。
診察室で整復を行えば、すぐに動かせるようになります。成長とともに自然に起こらなくなります。